採用担当の山本です。今回はGeoloniaに初期からエンジニアとしてかかわってきた大橋さんに、Geoloniaに入った経緯、そしてGeoloniaの魅力、エンジニアとしてGeoloniaで身につくスキルを伺いました!

Geoloniaで初めて自社開発のクラウドサービスに携わった大橋さんが感じた開発の魅力とは?是非、ご一読ください!

まずは、エンジニアになったきっかけを教えてください!

FacebookやTwitterが流行り始めたころ、若者がプログラミングで世界を変える!と実感し、プログラミングに興味を持ち始めました。

実は留学に憧れてボストンのコミュニティカレッジに通っていたのですが、1年ちょっとで将来のイメージがわかなくなってしまい、中退しました。
最初は海外生活を楽しんでいたのですが、4年間通うイメージがわかなくなり、もともと親から2年分の学費は出すが、あとの2年分は自分で用意するという約束もあって、それであれば日本に戻ろうと思っていたころに、SNSが流行りはじめ、ITで何かをやりたい!!と思い帰国しました。

帰国後は、制作会社でインターンを始めました。
HPやサービスサイトなどをはじめとしたWebサイトや、人型ロボットPepper(ペッパーくん)が会話をするためのアプリケーション制作をしていました。

インターンからIT業界に入ったんですね。最初はどのように学ばれたんですか?

インターンをはじめる前はゼロベースでしたね。
当時は、動画でプログラミングを学ぶ「ドットインストール」サービスで自主的に学びました。自分でポートフォリオとして、Webサイトや3Dモデルを作る制作ソフトでパンダのアニメーションを作ったことはよく覚えています。かなり難しかった記憶があり、時間もかかっていたと思います。今思えば、初心者がチャレンジするべきものではなかったですね。
私はプログラミングを使ってビジュアル表現をすることが好きなので、ARのキット使って3Dモデルをつくって表示させたり、というようなことに取り組んでいました。

複雑な動きをするパンダ


この頃は、つくったものを、人に見せて、「おぉ!」と言ってもらえるのがうれしかったです。いろんな人に共有できることも楽しかったですね。


マックのキーボードをARのトリガーに、キャラクターを表示させて、動きを設計。
インターンでは、HPとかサービスサイトのフロントエンドをつくるところから始めました。半年ほど経験を積んだあと、ハードウェアを開発するスタートアップに転職しました。

ソフトではなくハードウェアのスタートアップに転職されたんですね。

ハードウェアの知識は全くない中ではんだ付けをやってみたりしていました。
阪神メタリックスという特殊鋼専門商社の社内ベンチャーだったのですが、当時の代表と、総合電機メーカーの元エンジニアの方と自分の3人でスタートしたチームです。朝から深夜までずっと3人で開発をしていました。

そのチームでは、新規プロダクト開発について、たくさんの事を学びました。例えば、8割9割は既存のプロダクトを活用し、残りの1割2割で新しい要素を開発していくという方針や、つくるならまず現物をしっかり見よう!という理念でした。バッテリー付のスーツケースをつくってみよう、と思ったらスーツケース売り場に3人でいって、スーツケースを研究したり・・。
犬の見守りカメラ、電動の折りたたみ自転車、などいろんなアイディアの商品化を検討しました。

最終的に商品化したのはダンサー向けのウェアラブルデバイスで、ダンスの動きに合わせた効果音がなるものです。このプロダクトの開発では、スタートアップの現場を経験できました。

この会社ではアルバイトとして半年、正社員として半年働きました。
ただ、やっぱりソフトウェアの領域で成果や価値を提供していきたいという気持ちが強くなりました。

その後はどのようなお仕事をされていたんですか?

和歌山で自分で制作会社を経営している知り合いがいたことがきっかけで和歌山に転居し、6年くらい和歌山に住んでいました。
最初の2年ほどはフリーランスとしてWeb制作者として働き、後半はリモートワークで名古屋にあるWordPressのプラグインやテーマを制作する会社で働きました。

プラグインやテーマの開発はもちろん、WordPressの既存の販売のプラットフォームがなくなり、自社で販売のためのECサイトをつくろう!というプロジェクトを経験できたり、当時はWordPress5.0へのアップデートでブロックエディタというエディタが標準搭載となり、PHPからReact.jsへ変更しなければならないタイミングだったため、React.jsを学んだりと幅広い経験ができました。

ECサイトの構築は、ライセンスキーの発行や課金・更新などの仕組みなど初めての経験でした。
ユーザーサポートも問い合わせに運営が応えるだけでなく、ユーザー同士で教え合うことのできるフォーラムをつくり、例えばベストアンサーに選ばれたユーザーには〇〇ポイント提供というような仕組みも作っていて、ライセンス管理なども考慮して設計する必要がありました。この頃からバックエンド側も触り始めましたね。

新たなテーマでの開発や変化のタイミングが多かったんですね。

良くも悪くも、教えてくれる人がいなくてすべて調べてやっていました。
好きにやらせてもらえたという点ではよかったことでもありますね。
当時、会社の主軸事業をWebサイト制作から、WordPressのプラグイン・テーマ販売に転換したタイミングでもあったので、社員が減り、産休に入る社員なども重なり、一瞬だけ社長と自分の2人きりだったタイミングがありました。
選んだわけではないのですが、人数が少ない状況で働くことが多かったですね。

ただ、そこからまた人が増えていくフェーズになったため、個人開発をしていたところからみんなでつくるという仕事の進め方を学ぶことができました。
すごい良い会社で、社長も良い方で、人柄に惹かれて入社したので楽しかったです。

そこからGeoloniaになぜ転職されたんですか?

Geoloniaの社長の宮内さんが当時、和歌山で近くに住んでいて、宮内さんもWordPressの開発をやっていたこともあり、勉強会やITイベントで知り合いました。
宮内さんが「地図システムの開発をやる」というので手伝いはじめ、気が付いたら入社していました。

前の会社も楽しかったけど、WordPressの世界から飛び出してWebサービスつくりたい!自社サービスつくっている会社で自社サービスの開発を経験してみたい!と考えたのがきっかけです。

新たなチャレンジとしてGeoloniaに入社されたんですね。
これまでの経験が活かせるところはありましたか?

WordPressのプラグイン・テーマ開発の会社でPHPからReact.jsに代わったことで学んだReact.jsでの実装も今の仕事につながっていますし、いろんなメンバーと協働で開発に取り組んだ経験も今につながっていると思います。
最初のハードウェアのスタートアップで本当にゼロベースから始まる製品開発のプロセスを学べたことも今の仕事で活かせていると思いますね。

また、フリーランスでWeb制作をしていたころは、地元の自営業のお客様にヒアリングしてサイトを制作していたので、お客様と話して課題を聞くという経験が今も活きています。
Geoloniaでも、Geolonia Mapsを活用いただく自治体さんなどお客様と話をする機会がありますが、お客様の要望をイメージしながら聞くことができていますね。

Geoloniaに入ってからどのようなことが身に付きましたか?

GIS関連の知識や地図全般の知識、地理関連の基本的な知識です。
私自身、実は地図自体にはそこまで興味があったわけではなく、自社サービスを開発し、それを多くのユーザーに広めて、上場を目指す、というところに惹かれて入社しました。

自社サービスを開発するということについては、イメージしていたものと違ったのは、自社サービスといえども、お客様の話を聞いて、つくったものを育てていくという点です。

自分で考えたものを作って、バーンとリリース、使ってください!というよりは、具体的なお客様のお話をきいて、他のお客様にも使えるかなど考慮しながら、開発を進めています。
お客様ファーストで作り、フィードバックもしてもらいやすく、ひとつひとつのユースケースも大切にしていく、ということがヒットするプロダクトを作る上で大切なんだなということを学び、開発プロセスの解像度が上がりましたね。

今の担当業務について教えてください。どんなプロジェクトを担当されていますか?

住所の正規化サービスを作っています。
「住所」は地図上の同じ地点でも書き方が複数あります。京都の住所表記である「上がる」「下がる」などはどこから見ると、によって表現が変わったりするので複雑ですね。

例えば同じお店のDMでも、間違えて2回登録して、2通届くことがあると思います。
住所の書き方が複数あるとコンピュータでは、同性同名の別人なのか、同一人物なのかを判定して統合することができません。

この「住所の正規化」ができるようになれば、同じ地点であれば同じ住所だと判別できるので、例えばエリアごとのマーケティングでより正確なデータをマーケッターさんが手にすることができます。
重複したデータをなくしデータ分析の精度をあげたり、このエリアに何名ユーザーがいるか地図上に表示したり、顧客属性に応じて色を変えたり、店舗までの経路をみることができたり、といったことを可能にするために、その分析のもとになる「住所データを正規化をする」サービスをデザイナーさんやエンジニアと検討しています。マーケッターさんが欲しいサービスはいろんなケースがあるので、実現に向けたプロダクトを検討しています。

Geoloniaのすごさはどんなところですか?

代表の宮内さんはバックグラウンドが営業+エンジニアなので、お客様にヒアリングして「本当に欲しかったものはこれじゃない?」とすぐに提案できるところがすごいな、と思います。
自分でプロトタイプもつくりますし、仕組みを理解した上でシンプルなものを提案できることがすごさですね。
エンジニアはつい過剰にこだわって、作ってみたけど必要なかった、というケースが起こりがちです。でも、長い説明書があるよりも3行で伝わるのならそのほうがいいし、「使い方」を知りたいときに「この商品の素材は・・」と説明されても、必要ないですよね。
本当に最低限必要なものをシンプルに、お客様の求めているものを最低限のコードと説明で、わかりやすく提示できるというのはすごいことだと思います。

最後に、入社を検討する方に伝えたいことはありますか?

Geoloniaがおもしろそうだと思ったら、やっぱりオープンソースで公開しているものを、自分の目で見ていただくのが早いと思います。
コミュニティやイベントでGeoloniaの雰囲気も感じていただけるとうれしいです!

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