Geolonia、国連の「UN Open GIS Initiative」にメンバーとして参画
Arai～デジタル地図のデザイン編集を容易にするオープンソースソフトウェア「Charites」を国連に寄贈～
株式会社Geolonia（ジオロニア）は、国際連合（国連）の「UN Open GIS Initiative」にメンバーとして参画、自社開発の地図デザイン編集ソフトウェア「Charites（カリテス）」を寄贈したことを発表します。
2016年3月に設立された「UN Open GIS Initiative」は、国連事務局と国連加盟国のパートナーシップである「Partnership Initiative for Technology in Peacekeeping（平和維持における技術のためのパートナーシップ・イニシアティブ）」です。国連加盟国とりわけ技術貢献国、国際組織、学術機関、NGO、民間がメンバーとして参加しており、平和構築と平和維持のために必要なオープンソースのGISツールの開発やドキュメント作成、職員へのトレーニングなどを活動として行っています。
UN Open GIS Initiativeのプロジェクトの1つが、「国連ベクトルタイルツールキット（UNVT）」です。国連ベクトルタイルツールキットは、一般的な地図がまだ十分に整備されていない国や地域で活動する際に、地理的な状況分析やインフラの整備、シミュレーションに必要とされるデジタル地図を自己完結的に活用できるようにすることを当初の目的として、デジタル地図に関するツールを取り揃えることを目的としたオープンソースのプロジェクトです。
コラム 国連ベクトルタイルツールキットとは？～世界とともに地図をつくる～ https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r02/hakusho/r03/html/n2a13c01.html
今回GeoloniaがUNVTに寄贈したCharitesは、開発者とデザイナーのためのベクトルタイル地図デザインツールです。YAMLフォーマットを採用しており、複雑なコードを簡単に書きやすく、専門的な知識がなくともデジタル地図をデザインすることができます。
これまでベクトルタイル地図のデザインは、数千行に渡るJSONファイルを編集する必要があるなど可読性や構造理解の面で課題があり、自由な地図デザインのための高いハードルになっていました。
Charitesは、地図のデザインを「海」「線路」「高速道路」といったカテゴリで分類し、CSSを編集する感覚で色やサイズ、ズームレベルなどをカスタマイズできます。Charitesで編集したデータは、Geolonia MapsだけでなくMapboxやMapLibreといった他の地図サービスにも反映でき、編集した結果を地図上でリアルタイムに確認しながらデザインをカスタマイズできます。
CharitesはGitHub上に公開されており、誰でも無料で利用することができます。
unvt/charites
https://github.com/unvt/charites
日本語のサンプルはこちらをご覧ください。
geoloniamaps/basic
https://github.com/geoloniamaps/basic
Geoloniaでは、Charitesを自社のオープンソースソフトウェアとして公開していましたが、UN Open GIS Initiativeからデザイン編集の容易さが高く評価されたことを受けて、2021年10月にUN Open GIS Initiativeへの寄贈を行い、今後も開発や協力を行っていくために、GeoloniaはUN Open GIS Initiativeのメンバーとして参画することが決定しました。
Geoloniaは今後も、デジタル地図のオープンソース化を推進するために活動して参ります。
Geoloniaについて
Geoloniaは、位置情報基盤を通じて、社会が抱える様々な課題を解決できる企業を目指す、位置情報テクノロジーを扱うスタートアップです。IoT、スマートシティーなど、国、自治体、企業のDXが進むにつれて重要な「地図」「地理空間情報」「ロケーションデータ」の分野で、ウェブ地図提供事業、位置情報開発支援事業、ロケーションプラットフォーム事業を展開しています。
会社概要
名称: 株式会社 Geolonia
代表取締役社長: 宮内 隆行
所在地: 〒112−0011 東京都文京区千石 4-15-7
設立: 2019年8月
URL: https://geolonia.com/
事業内容 : ウェブ地図提供事業、位置情報開発支援事業、ロケーションプラットフォーム
本件に関する問い合わせ先
株式会社 Geolonia
mail: info@geolonia.com
